透明な天(そら)イントロダクション

春のうららかな午後、一人の青年に出会った。
「郵便局はどこですか?」
それが、天使が私たちの前に舞い降りた瞬間だった。

夫がリストラされた上、借金による生活苦に喘ぎ、家族崩壊の危機に直面していた立花家。
そして、夫の浮気に加え、妻の乳がんにより、まさに家庭が病んでいた風間家。
そんな両家の人々の前に現れた青年H。
「悩みのない人は私に会えません」と、彼は言う。
天(そら)から、「ここへ行くように」というひらめき(指令)を受けとると、世界中を旅して人々を助け、問題が解決すると、また、次のミッションに行く……。
彼は、そんな毎日を過ごしていたのだ。

「私はゴミ箱です。あなたをリサイクルしてあげます」
「あなたの幸せが、私の幸せです」

それが彼の信条。
自分を捨てて、100%相手の為に行動するのだ。それは真しく無償の愛そのものだった。

時には優しく
時には厳しく
Hという不思議な存在と接することで、みんなの心に広がる様々な波紋……。

人を愛すること。
本当によく生き、よく死ぬ事の意味とは……。

いつしか、二つの家族は大きな一つの家族となり、一人一人が本当の使命に気づいていく。
また、彼との信愛の絆は、人と人とを繋ぎ、そして国境を越えた目に見えない虹の橋を造ることでもあった。



2016年1月20日 1:06 PM   透明な天〜ミッション フロム ヘヴン 1〜


トップ